スティーブ•ジョブズもはまった「禅」の魅力。
スティーブ•ジョブズも傾倒した「禅」
アップルの商品が「シンプル」を極めた、ミニマリスト的な思考を帯びていることは有名な話かもしれません。
これはスティーブ•ジョブズが「禅」の考えに深く関心を持ち、学んだことからきています。
彼は、京都の庭園の美しさを愛しており、"洗練されたシンプルさ"というものに深く心を奪われていたそうです。
「シンプルであることは、複雑であることよりも難しい」
龍安寺の石庭なんかを見ると本当にそのような気がします。
そして目の前にあるMacbookにも同じような"美"を感じます。
シリコンバレーも「禅」に夢中
シリコンバレーを代表する、グーグルやフェイスブックも「禅」に夢中になっています。
彼らは「禅」を再解釈をした形で「瞑想」を、生産性を上げるためのツールとして取り入れています。
「瞑想」をし、呼吸に集中することで、お金や仕事の雑念が消え、心に余裕が生まれるといいます。
生産性を上げるツールというところが、いかにもシリコンバレーらしい考えですね(笑)
彼らのようなクリエイティブな思考が求められる人は、頭の中をできるだけクリーンにしておくことが必要なのでしょう。
「座禅」。
瞑想もいいですが、僕は「座禅」を推します。
僕は以前、建仁寺で座禅を組んだことがあります。
1000円で、約1時間の体験だったのですが、お金以上の価値は間違いなくあったと感じています。
しかし誰もがこう考えると思います。
何のために「座禅」を組むのか?
しかし、禅寺の方は、その考えは間違っていると言っていました。
「ただ座る」というのが座禅であり、何も求めてはいけないのだそうです。
何も求めていないけど、何かが得られる、それが座禅な気がします(難しい)。
ところで、「ただ座る」というのは、簡単そうに思えてめちゃめちゃ難しいんです。
僕たちは、「頭の中を空っぽにする」「無になる」という表現を日常的に使いますが、そんなことが本当に可能でしょうか?
実際には不可能で、常に頭の中には雑念があります。
座禅では、この雑念を消し去ろうと努力するのではなく、ただ受け止める。
海の波のようなイメージで、寄せては返す。
そして呼吸に集中する。
そうやって雑念という波をただ受けていればいいそうです。
何も考えない!という不可能な状態を目指すのは座禅における目指すべき姿ではありません。
呼吸に集中して、ただ座る。
それが大切です。
ミニマリスト的思考「足るを知る」
禅は、人生には無駄が多すぎると解きます。
生きている、ただそれだけで幸せを感じることができれば究極だと思います。(悟りとでも言えば禅っぽくなるかな?)
禅に関連して、少し前に「世界一貧乏な大統領」として話題となったムヒカ大統領の言葉が私たちを物語っていると感じました。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
私たちは、生きていくために必要なものは全て持っているのです。
「足るを知る」これは禅の教えであり、流行りのミニマリスト的思考ですが、本当に大切なことだと思います。
一度座禅を組んでみると、僕がここで言葉では表しきれなかったもっともっと多くのことが学べます。
皆さんも是非一度、禅寺へ足を運んでみてはいかがでしょうか?